大都市におけるカジノの影響

ギャンブル史のファンであれば、ほんの1世紀前までは、ラスベガスが砂漠の中の古ぼけた町にすぎなかったということをご存知でしょう。ギャンブル産業によって、ラスベガス峡谷の景観が様変わりすることになりました。しかし、大規模な新開地におけるカジノの建設は、必ずしも明確な変化が起きるわけではなく、あらゆる側面において影響を受けているのです。

失業率

カジノが小さな都市や町にできた途端、失業率が劇的に低くなったという例は、実は数え切れないほどあります。大都市においても同様に起こりますが、人口がずっと多いため、小さい町ほどその影響は目立ちません。

しかし、ただ唯一信頼できる指標が、全国の失業率です。全国の失業率をカジノ開業の前と後で比較すれば、カジノの真の経済効果がはっきりします。

労働力の配分

カジノでは、トランプカードのスキルや警備経験など、特別なスキルを持つ人々を必要とします。そういう人たちは、大抵の場合、カジノのそばには住んでいません。特に、カジノの経営者が都会の中心部から離れたところにカジノを構えることにした場合には、その点が問題となります。

この場合、従業員たちは都会から通勤しなければならないため、実際にカジノがある地区/町の失業率が必然的に下がってしまいます。別の町/州/国から、わざわざ飛行機で出勤するカジノの従業員もいるそうです。

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カジノによる税収入の増加

一般的に、自治体の税は、カジノの歳入に応じて調整されます。この税収入は、後にコミュニティの人々の生活を向上させることを目的とする様々なプログラムに使われます。世界的に見ても、ギャンブル業界が何億ドルという市場規模となっていますから、それに伴う税収入の金額も膨大です。

通常、税率は、歳入のおよそ20%です。地方自治体やその住人たちは、この税収入を大きな利益とみなすべきでしょう。カジノでギャンブルをすることによって、一つの社会グループが、別のグループへとお金を還元し、地元コミュニティが最終的に利益を得ることになるのです(舗装道路、電力供給の拡大、無料の託児所など)。

地元の小売店にとっての利益

ある地区で大型スーパーマーケットがオープンすると、それによって90%の小さな家族経営の店がつぶれます。しかし、カジノが開業すると、その反対のことが起こり、小規模ビジネスの売り上げも伸びていきます。つまり、カジノは、地元住人だけでなく、外国人を含めた観光客も大勢呼び寄せることになるのです。

地元の小売販売は拡大し、より多くの人々が町をうろうろするようになると、辺鄙な地域では活気が出てきます。このように、他の場所から来た観光客の数は増えますが、一方で、地元の買い物客の数は実は減るのです。

つまり、食事に出かけたり、コンサートに行ったりする代わりに、都会の住人はカジノへ出かけ、そこで一生懸命稼いだお金を使うのです。大規模なカジノが周辺に多くの店を併設するため、地元経済は成長するチャンスを失います。

このように、大都会におけるカジノ開業の影響には、二面性があります。一方では、スロットマシンが地域全体から多くの人々を引き寄せ、地方自治体の収入も増えていきます。しかし、もう一方では、地元のビジネスが、カジノのサービスの規模や範囲と競合しなくてはならなくなるのです。